2017年02月02日
新設住宅着工戸数
平成28年の新設住宅着工戸数が発表されました。
全体で、967,237戸となり、前年比で6.4%増加したようです。
少子化や空き家問題がありながら、1年で100万戸近い住宅が生み出されています。
この要因には、新築偏重というものもありますが、既存住宅の老朽化(劣化)が激しく、リフォームするよりも新築する方が効率的(得)という現実もあると思います。
これは、高度成長期以降、しっかりとした良い家づくりをしてこなかったことの弊害ともいえます。
今後は、経年劣化する家ではなく、経年美化していく家づくりが求められますね。
さて、一口に100万戸といっても、あまりイメージがつきにくいと思いますので、その内訳をみていきましょう。
持家(注文住宅)は、292,287戸。
貸家(賃貸住宅)は、418,543戸。
分譲住宅(マンション含)は、250,532戸。
どうでしょうか。
貸家の割合が大きいことが分かります。(全体の43%)
これは、相続税対策というのが背景にありあす。(相続税改正による負担増)
ちなみに、愛知県の持家は20,560戸で、全国一位となっています。
また、全体的に着工数が増加しているなか、マンションは0.9%減少しています。
住宅ローン金利
2月の住宅ローン金利は、横ばいもしくは引き下げの方向になっています。
三菱東京UFJ銀行は、10年固定型の住宅ローンの最優遇金利が0.50%(前月比0.15%引き下げ)となり、16年8月の過去最低の金利と同水準となりました。
ここまでじわじわと上げ基調できましたが、一転の下げです。
潮目が変わったのかどうかですが、他行が横ばいとなっていることからも、獲得増を目指した営業的な施策ではないかとみられています。
最近では、金利面でもトランプ大統領の影響が大きくなっていますので、動向には注意が必要です。
トランプラリーがトランプリスクになるのか、はたまたトランプショックになってしまうのか、心配ですね。
はやいところ、巡航状態になってもらいたいものです!
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