2014年05月15日
今回は家の建て替えを行う時に気をつけることについ考えてみたいと思います。
とはいいましたが、家のある場所、方位、広さなど、それぞれ条件が違ってくるので、今回はどの場合にも共通する『住み心地』について考えて行きたいと思います。
家を建てる時、そのほとんどの人は「プラン」、「設備」、「収納」などの目に見えて分かり易い部分に関心が行っていまいがちですが、後から実際に生活する中で、「省エネ」、「メンテナンス性」、「温度環境」、「防音」などといった『住み心地』に関する部分についての打合せ不足を後悔するケースが近年、大変多く報告されています。
こういった分かりくい部分も不足なく勉強することで、後悔をしない家作りにつながると思います。
例えば名古屋では近年、最高気温30℃を超える真夏日が1年のうち、110日を超えます。
しかも高気密、高断熱化した現在の住宅は蓄熱効果が高くて、一度建物が熱を持つと、家の中に熱がこもり、中々温度が下がらない特性があります。さらに、壁の塩ビクロスやシート張りの建具では湿度を調整しないため、家の中がじめじめとし、人体の発汗作用を阻害するため、大変に居心地の悪い空間となります。
対して外壁と内壁に漆喰を採用したとします。
まず、内壁の漆喰には調湿効果があり、室内の湿度を適正にコントロールします。湿度が適正ですと発汗が促進され、気温が高めでも過ごしやすい室内となります。
また外壁の漆喰は太陽光を反射させる遮熱効果により、建物の蓄熱を抑える効果があります。
人間が感じる温度を体感温度を言いますが、体感温度=(気温+壁温度)÷2
気温が高くても、壁面温度が低く、湿度が適正であれば、体感温度は低く感じ、夏場でもほとんどエアコンを使わなくてもよい位です。
現在の日本の住宅産業は効率性を優先させた余り、ファーストフード店での食事のように、どこで建てても同じテイストで、添加物に溢れた家が多く見られます。
ファーストフードを毎日食べ続けているとどうなると思いますか?。これは家にもいえる事ではないでしょうか。
『住み心地』にこだわる家作りについて、一緒に考えてみませんか?。