2016年01月21日
昨日に引き続き冷え込みがきつくなっています。
残雪の影響もあり路面が凍っている箇所もありますので、歩行の際は十分気を付けてください。
昨日、消費者庁から入浴中の事故に関する注意喚起が出されました。
入浴中の事故死は1年を通して発生していますが、中でも多いのが寒い季節、特にこの1月に多発しています。
何でも家庭の浴槽での溺死者数は、この10年間で約7割増加しており、おととし平成26年には4,866人にのぼっています。
そのうち、高齢者(65歳以上)が約9割を占めていますので、高齢の方は特に注意が必要です。
安全に入浴するために、消費者庁が発信している注意内容は次の5つです。
(1)入浴前に脱衣所や浴室を暖める
(2)湯温は41度以下、湯に浸かる時間は10分を目安にする
(3)浴槽から急に立ち上がらないようにする
(4)アルコールが抜けるまで、また食後すぐの入浴は控える
(5)入浴する前に同居者に一声掛けて、見回ってもらう
どれも注意が必要な内容です。
特に(1)の脱衣所や浴室を暖めるは、ヒートショックを避けるためにも重要なことだと思います。
暖かいところ(居室)から寒いところ(脱衣所・浴室)へ、そして熱いところ(浴槽)へといくことになり、この急激な寒暖差の身体への影響はやはり大きなものであることは間違いありません。
また、ここでのポイントは、浴室内だけではなく、脱衣所も同時に暖めるということでしょうか。
浴室暖房乾燥機のあるお宅は、浴室の扉を開け放ち、しばらく暖めてから脱衣するのが良いと思います。
しかし、それを対策しても、まだ問題が残ります。
それは、「廊下」が寒いということです。
日本では、それぞれの個室を暖める局所暖房が主流ですので、過ごしている部屋は暖かくても、一歩廊下へ出れば寒いということになってしまいます。
高気密高断熱の家であれば緩和されると思いますが、根本的に解決するには、暖房の方法そのものを変えていく必要があるのかもしれません。
個々の部屋を暖めるのではなく、家全体を暖めるという方法、そしてその考え方へと。
<岡谷ホームズの家づくり>
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