2016年10月26日
これから寒くなってきますので、ヒートショックに気をつけましょうと、言われることが多いです。
最近では、俳優の平幹二郎さんが亡くなられましたが、浴室で亡くなられたことからヒートショックの可能性が指摘されています。
このところ少し寒くはなってきましたが、まだ冬ではありません。
では何故この時期にヒートショックなのでしょうか??
実はこのヒートショック、冬だけ発生するものではありません。
もちろん寒くなると最も注意が必要になるのですが、年中発生リスクがあることはあまり知られていません。
そもそも、何故ヒートショックが発生するのかといえば、これは「室内の温度差」が起因しています。
例えば、真冬の例でいえば、暖房しているリビングと、まったく暖房していない廊下やトイレとの温度差が10度を超えてしまうことが起こります。
この温度差によって、血圧の変動や脈拍の変動を起こして心臓に多くの負担をかけてしまうのです。
そして、特にこの温度差の変動が大きいのがお風呂なので、入浴中の事故が多くなるのです。
暖かい部屋から寒い廊下・脱衣所へ、そこから今度は熱い風呂へと、この暖・寒・熱の大変動が大きな負担になります。
これは夏も同じ状況がつくりだされます。
エアコンで冷やされた涼しい部屋から、暑い廊下へ。
外の炎天下から、ガンガンに冷やされた室内へ。
温度差が要因なので、季節を問わず危険性があるのがわかります。
また、このヒートショックは、日本の住宅事情や生活スタイルにも要因があるとも言われています。
断熱や遮熱性能の低さからくる室内間温度差の発生。
居室は南側、トイレや浴室は北側が標準となっている住宅事情。
冷暖房はその部屋だけ(もったいないから)という生活スタイル。
いろいろと改善点がありそうです。
今や、ヒートショックによる死者数は年間1万7000人(東京都健康長寿医療センター調査)にのぼり、交通事故死者数の4倍にもなっています。
上記のように、家づくりを考える上で防げることも多くありますので、しっかりと対策をしていかなければなりませんね!
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