家づくりの相談事! 『身内の反対』 ④

2017年02月10日

前回の続きで、今回は背景の違いでどこまで変化するかを見ていきましょう。

【前提条件】
現在年齢35歳、借入金額4000万円、借入期間35年。

①頭金なしで今すぐ購入するケース(金利1.5%)

②頭金を貯めて5年後に購入するケース(毎月5万円積み立て300万円貯める)


家賃の影響


まず最初に、家賃について見ていきます。

頭金を貯めている間、賃貸であれば家賃が発生します。

仮に月額8万円とすると、5年間で約500万円になり、②の総額は5,749万円。

こうなると、①の5,362万円よりも、逆に400万円も負担が増えてしまいます。

親元や社宅等であれば少しは軽減されるかもしれませんが、多くの場合、この家賃は発生すると思います。

よって、試算する上では、この家賃は大きなウェイトを占めることになります。


ローン金利の脅威


ローン金利はどうでしょうか。

現在は、マイナス金利の影響で相当に下がっていますが、5年後はどうでしょうか?

仮に3.0%になったとしましょう。
(この金利は非現実なものではなく、2009年前後がこの水準です)

こうなると、仮に上記の家賃負担がない場合でも、②の総額は6,543万円になります。

なんと、①よりも1,200万円も負担増になってしまいます。


金利の影響はメガトン級です。

これが2.5%であっても、総額は6100万円にもなります。

将来の金利は神のみぞ知るですが、一度過去の金利推移を眺めてみることをおススメします。

果実を確実にとるという選択は合理的だと思います。


将来の物価は?


最後に、物価はどうでしょうか。

政府・日銀は、インフレターゲットを2%に置いているように、今後は上昇していくことが予想されます。

2%まではいかないかもしれませんが、ここで仮に1%としてみましょう。
(ちなみに、アットホームの調べによると、2016年12月の首都圏の新築戸建て住宅の平均成約価格は1戸3445万円と前年同月に比べて「2.6%」高かったようです。14か月連続で前年を上回っており今後もこの傾向が続くかもしれません。)

すると、家賃やローン金利を別として、②の総額は、5,542万円となります。

ここでも、①よりも180万円負担増となってしまいました。


全部合わせると…


どうでしょうか。

背景が変われば、その結果も大きく変わってしまいます。

仮に、家賃も、金利も、そして物価も上記のように全て変わるとどうなるでしょう。

見るのも怖いですが、総額は、7,367万円にもなってしまいます。

いますぐ買うのと比較すると、2000万円も負担増になります。


退職時の残債


そして更に怖いのが、60歳(退職)時のローン残高です。

ローン開始年齢が遅くなれば、その分残債は多くなります。

上記試算でいくと、①が1,422万円であるのに対し、②は2,268万円になります。

60歳時点で800万円の差は、結構大きなものになります。


不安を安心に変える!


身内への説明もさることながら、まずは自身で実際に試算し、判断することが重要です。

他人から言われると、宣伝文句のようにも聞こえてしまうものです。

自身の考えや判断のもと試算してみると、腹に落ちると思います。

このようなシミュレーションは簡単にできますので、関心のある方は八事展示場にお越しください。


本人であれ身内であれ、漠然としたものは不安になりがちです。

漠然としたものを具体化すれば、その対策も可能となり、安心へと繋がっていきます。

事前に分析し、実利を取りに行きましょう!


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